難聴の種類

難聴の3つの主要な種類の違いと、さまざまな程度や組み合わせがどのように影響するかについて学びましょう。

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難聴の種類

最も一般的な難聴は、加齢による難聴で、感音難聴と呼ばれます。もう一つの主要な難聴は、伝音難聴です。難聴の程度は、軽度から重度まで非常に幅広くあります。突発性難聴や一側性難聴など、難聴にはさまざまな組み合わせや発症の仕方があります。

難聴の3つの主要な種類

感音難聴

感音難聴は、内耳が障害され音の振動を電気信号に変換できないことで生じる難聴や、聴神経がうまく電気信号を伝達できないことで生じる難聴のことです。加齢性難聴などは現在は治療は困難ですが、補聴器で聞こえを補うことで、認知症予防、生活の質を改善させることができます。

伝音難聴

伝音難聴は、鼓膜に穴があったり耳小骨が欠損したりして、音の振動がうまく内耳まで伝わらないことで起こります。感音難聴とは異なり、伝音難聴は、治療によって聴力が正常に戻ったり、伝音難聴が生じる前の聴力レベルに戻ることが多いです。

混合難聴

混合難聴は、伝音難聴と感音難聴の2つが合併した難聴です。伝音難聴と感音難聴のどちらの症状が強いかは個人差があるため、症状に応じて各種治療や補聴器などを使用します。

難聴は軽度から重度までさまざまです

難聴の程度は、細かく分けると5つの区分に分類されます。25 dB未満のわずかな聴力低下は、正常な聴力とみなされます。

軽度難聴:25~39 dB
鳥のさえずり、蛇口から水が滴り落ちる音、その他の小さな音は、軽度難聴になると聞き取りにくいことがよくあります。特に騒がしい環境では、高音域の話し声も聞き取りにくいことがあります。

中等度難聴:40~55 dB
この難聴レベルでは、電話の着信音や扇風機の音に気付かないことがあります。グループで会話をする際は、より複雑に聞こえ、会話についていくのに疲れてしまいます。

中高度難聴56~69 dB

中高度難聴では、静かな状況であっても、通常の会話は聞き取りにくいです。補聴器を使用しない場合、ほとんどの状況で聞き取りが困難になります。

高度難聴:70~89 dB

音楽や交通音はこもって聞こえ、集中しないと会話についていくのが困難です。一対一の会話でも、ブツブツと不明瞭に聞こえることがあります。

重度難聴:90 dB以上
重度難聴の場合、話し声が聞こえず、非常に大きな音しか聞こえません。

※日本では4つの区分に分類されています(軽度難聴 25~39 dB、中等度難聴 40~69 dB、高度難聴 70~89 dB、重度難聴 90 dB以上)。


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他の種類の難聴

難聴は、人によって大きく異なります。

生まれつき難聴の子供の場合、話すことを学ぶ前に生じる難聴(前言語性難聴)もあれば、話すことを学んだ後に生じる難聴(言語性難聴)もあります。多くの難聴は加齢によるもので、年齢を重ねるとともに自然に生じます。 

また、突発性難聴や、 加齢性難聴 と呼ばれる加齢による進行性の難聴もあります。

難聴には、一時的なものと 永続的なものがあります。

片耳だけの難聴(一側性難聴)や、両耳の難聴(両側性難聴)があり、両側性難聴が最も一般的です。

両耳の難聴の場合、両耳の聴力が同じ場合(対称性難聴)と、異なる場合(非対称性難聴)があります。

難聴は短期間で良くなったり悪くなったりすることもありますが、通常は安定しており、短期間に大きな変化ないことが多いです。


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