聞こえに悩む大切な人とつながるための3つのヒント
私たちは加齢とともに、難聴のように体の変化を避けて通ることはできません。難聴がもたらすつながることへの課題は、容易なものではないでしょう。しかし、関わりあうすべての人にとって役に立つ対処法があります。
つながりや会話の際に視覚的な合図を送リ合う
一日を通して、私たちは心のつながりのために、さまざま努力をします。例えば、何かを言葉で表現したり、抱擁したり、冗談を言ったり…。誰かの冗談を笑ったり、つながるための努力に応えることで、前向きな交流が生まれます。人間関係は、これらの交流によって培われます。たとえ関係が上手くいってなくても、培われた人間関係によってお互いのユーモアや愛情、好奇心などに心を許す余裕ができるでしょう。
難聴になると、言葉での交流を避けがちになりますが、それを理解することで、つながる努力がもっと明確になり、協力し合うことができるでしょう。
実用的なツールをいくつかご紹介します。
- アイコンタクトをして、「あなたとお話しをしてもいいですか?」と訊ねましょう。
- つながりたいことを、体をつかってジェスチャーで合図しましょう。
- 腕や肩に触れて、何かを伝えたい、つながりたいことを表現しましょう。
より視覚的かつ物理的な合図をすることで、難聴者はつながる努力をさらに意識することができます。それにより、より多く関わり合えるようになり、絆は強まります。
ゴットマン・ラポート方式を使用した難聴における対話
難聴が私たちの絆に与える影響は、つながりの継続にも及びます。 会話をする際に、難聴の問題を避けて通ると、感情の遊離につながるかもしれません。
私たちに起こっている事や、大切な人に起こっている出来事について話しをすると良いでしょう。優しく丁寧におこなうことで、会話が困難な場合でもより強いつながりへのきっかけとなるでしょう。
もしあなたが難聴である場合は、ジョン&ジュリー・ゴットマン博士が提案する、相手に聞こえるように話すためのツールをご紹介します。
あなたのパートナーに理解してもらうための3つのステップ
- “批判”ではなく、”願い”に変えて伝えましょう。.
- すべての対立には常に 2つの見方があり 、 助言をおこなう前に理解することが大切 であることを意識しましょう。
- 人の話を聞くときは、身構えて応えるのではなく、 理解をするために聞く ように集中しましょう。 そうすることで、彼らと気持ちがつながります。決して正すことはしないでください。
人間関係を高める思考で、自己鎮静する
ときに、私たちは相手に対してイライラしたり、強い感情や否定的な考えを持つことがあります。そんな時は深呼吸をして、その状態を引き起こすのは大切な人ではなく、難聴のせいかもしれないと考えましょう。
難聴は、あらゆる人間関係に独自の形で影響を与えます。 しかし、意識的に向き合うよう努力することで、お互いの間に尊重と理解が生まれ、良好な関係を築くことができます。